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- 骨粗鬆症のトータルマネジメント 整形外科臨床パサージュ4
商品情報
内容
高齢者社会の日本において、医療者として骨粗鬆症は避けて通れない病態である。骨粗鬆症について疾患の概念、診察・検査の進め方、骨粗鬆症・骨折の危険因子、さらには治療の目標と進め方について学ぶための実用的な内容をまとめている。適切な診断と治療・ケアの手助けとなるパサージュシリーズ第4弾。
> 整形外科臨床パサージュシリーズ
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序文
序
骨粗鬆症は骨脆弱により,軽微な外力あるいは外傷の既往なく,脊椎圧迫骨折,大腿骨近位部(頚部)骨折,橈骨遠位端骨折,上腕骨近位端骨折などを生じる.その結果,身体的にADL(activity of daily living;日常生活動作)を障害し,さらに心理的にも障害されQOL(quality of life)の低下をまねく.脊椎骨折,大腿骨骨折は生命予後も不良である.したがって骨粗鬆症患者ではADL,QOL の低下,「健康寿命」の障害が見られる.
高齢者社会の日本では,多くの医療機関,救急外来において数多くの高齢者への対応が迫られている.高齢者では加齢や臥床による運動器障害(骨・関節,脊椎・脊髄疾患など)を念頭におく必要があり,なかでも医療者として骨粗鬆症は避けては通れない病態である.短期間の臥床でも骨,筋肉が衰え,その回復には長い時間を要することはよく経験することである.また大腿骨頚部骨折をみても年々高齢化しており,あまりにも脆弱な骨のために骨折の治療に難渋したり,骨折後,ADL の回復が思わしくなく,家族も地域社会もそのケアに多大な労力を要する例も多い.大腿骨頚部骨折は現時点では日本において骨折発生数が減少したとの報告はなく,高齢者数の増加のため今後も骨折数の増加が予測される.
骨粗鬆症を第一の愁訴として受診される方のみならず,種々の疾患,臓器の障害により骨粗鬆症を続発している例も多く見受けられる.まさに第一線の臨床現場では骨粗鬆症の適切な診断と治療,ケアが求められている.
本書は第一線で運動器疾患の診療に携わる方を対象に,骨粗鬆症について疾患の概念,診察・検査の進め方,骨粗鬆症・骨折の危険因子,さらには治療の目標と進め方について学ぶための実用的な内容を目指したものである.骨粗鬆症とそれを基盤とする骨折がどのような転帰をたどるのかを改めて認識していただき,診察と検査を通しての骨粗鬆症の診断,それをもとにいかに適切な治療法を選択し,進めるかを是非理解していただきたい.日々の診療の際にお手元において,手助けの一助としていただければ幸いである.
2010年8月
新潟大学大学院医歯学総合研究科
整形外科学分野
遠藤直人
目次
1.骨粗鬆症はどのような疾患か
定義と概念
骨粗鬆症,骨折の疫学
病態生理と分類
2.診察・検査の手順と評価,原発性骨粗鬆症の診断
病歴の取り方
身体診察の進め方,身体所見のとり方
診断の進め方,診断基準
骨量,骨密度測定法の進め方とその評価
画像検査の進め方
脊椎骨折の新旧の鑑別:身体所見および画像所見
血液,尿検査,骨代謝マーカーの進め方
3.骨粗鬆症の危険因子を知る
血液中ビタミンDレベル
血液中ビタミンK,ucOC
ビタミンB12,ホモシステインなど
骨構造の評価脊椎,大腿骨頚部
転倒リスクとは
4.治療の目標と進め方
治療目標と治療方針の立て方
骨粗鬆症患者における疼痛とその治療の進め方
骨折予防,骨密度増加をめざしての薬物療法について
運動の進め方,指導の進め方
腰背筋力維持・向上のための訓練
転倒防止のための片足立ち訓練
栄養面での指導の進め方
骨粗鬆症患者の心理的側面の評価とその改善への治療
骨粗鬆症患者のQOL評価とその改善のために
5.骨粗鬆症のスクリーニングのために
FRAXについて
二次性骨粗鬆症とはどのようなものか
6.骨粗鬆症性骨折に対する治療
脊椎骨折
大腿近位部骨折
大腿骨近位部骨折:地域連携パスを用いての連携した治療,リハビリテーションと介護
橈骨遠位端骨折
上腕骨近位端部の骨折
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書籍情報
- ISBN:9784521732145
- ページ数:296頁
- 書籍発行日:2010年2月
- 電子版発売日:2017年9月25日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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