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- 下肢のスポーツ外傷と障害 整形外科臨床パサージュ7
商品情報
内容
下肢を骨盤・股関節部、膝部、下腿~足の三部位に分け、治療方針の決め方から治療の進め方まで、年代ごとにまとめて解説。これまで同様カラー写真を多数掲載し、代表的な疾患ごとに治療の流れがわかるように編集されたパサージュシリーズ第7弾。
> 整形外科臨床パサージュシリーズ
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序文
序
本書は日本整形外科学会理事長である中村耕三先生が〈整形外科臨床パサージュ〉の1 巻として企画・実現されたものである.本シリーズは整形外科(運動器)専門(総合)医の位置づけを明確に意識したことに特徴がある.
中村先生は,専門医の位置づけで重要なことは,総合医としてカバーすべき範囲と程度(深さ)であり,研修が必要という点からは,専門医を目指すために卒業後6 年間に研修できる範囲,というイメージを挙げられた.具体的には病歴が取れること.たとえば前十字靭帯損傷では何を聞き出さなければならないか.病歴から身体診察ができること.そのためには膝関節徒手動揺性検査が正しくできる必要がある.次に鑑別診断を挙げられること.靱帯ばかりを考えていると膝蓋骨脱臼や脛骨プラトー骨折の診断が遅れることがある.優先度に配慮して臨床検査ができること.またその読影技術.それらの診断治療を抜けがなく,正しく,迅速に行うためには適切なアルゴリズムが有用である.また治療に際して専門医に紹介すべき病態疾患と自らが管理治療すべき病態疾患が判断できることが必要である.
本書は「下肢のスポーツ外傷と障害」を対象として,本シリーズの理念を実現するために配慮した.下肢のスポーツ外傷・障害といっても非常に広い範囲をカバーする.まず下肢を骨盤・股関節部,膝部,下腿~足の3 部位に分け,治療方針の決め方から治療の進め方まで,年代ごとにまとめて解説することにした.さらにスポーツレベルや活動性から低機能,中機能,高機能患者に分け,最終的に患者が希望するレベルに復帰するまでの治療の進め方を具体的に述べるようにした.最後に代表的な疾患ごとに,治療の流れがわかるように執筆していただくよう配慮した.
各項目ごとに日本の代表的な先生に執筆をお願いしたが,各先生はご多忙のなかを快く執筆を引き受けてくださり,滞りなく出版をむかえることができたことは,専門編集担当として何よりもありがたいことであった.難しいアルゴリズムの作成や,年代別,機能別に治療を配慮することなど,面倒な要求を聞き入れてくださった先生方に深謝したい.
本書が中村先生の企画の狙い通りに整形外科専門医を目指す多くの若い医師たちに受け入れられ,スポーツ外傷・障害の標準書となれば幸いである.
2011年2月
東京医科歯科大学大学院運動器外科学
宗田 大
目次
1 下肢のスポーツ外傷と障害の病歴・身体所見
骨盤・股関節部のスポーツ外傷と障害
膝部のスポーツ外傷と障害
下腿~足のスポーツ外傷と障害
2 下肢のスポーツ外傷と障害の画像診断・補助診断・評価法
検査法の流れ
X線,CTでみる
MRIでみる
超音波検査でみる
Topics:下肢スポーツ外傷・障害の競技復帰に向た機能評価および評価方法
3 下肢のスポーツ外傷と障害の鑑別診断の進め方
骨盤・大腿
膝部
下腿~足
4 治療方針の決め方,治療の進め方
骨盤・大腿
膝部
下腿~足
5 主な疾患の診療の進め方
スポーツ選手の鼠径部痛
スポーツ選手の股関節障害
大腿部の筋腱損傷
大腿部の骨折・疲労骨折
膝前十字靱帯損傷
前十字靱帯以外の膝靱帯単独損傷
膝複合靱帯損傷
スポーツ選手の膝部骨折
スポーツ選手の半月板損傷
スポーツ選手の離断性骨軟骨炎・関節症
スポーツ選手の伸展機構障害以外の膝の障害
スポーツ選手の膝伸展機構障害
スポーツ選手の膝蓋骨不安定症
下腿の骨折・疲労骨折・筋腱損傷
アキレス腱断裂
足関節捻挫
スポーツ選手の足部痛
小児の下肢のスポーツ外傷・障害
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書籍情報
- ISBN:9784521732176
- ページ数:388頁
- 書籍発行日:2011年3月
- 電子版発売日:2017年9月25日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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