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- ベッドサイドの小児神経・発達の診かた 第4版
商品情報
内容
改訂4版では,「診かた」の記載をより一層充実させ,さらに「神経発達症」「機能性神経症状」の診かたなど,新たな項目も追加.明日からの日常診療ですぐに活用できる一冊.研修医,専攻医,小児科専門医,小児神経専門医,内科医,総合医,家庭医,理学療法士,言語聴覚士,作業療法士,看護師,保健師など子どもを診る医療職を始め,保育士,教師など子どもに関わる職種の方々にお役立ていただけます。
>ベッドサイドシリーズ
序文
改訂4版の序
子ども達の診療に携わる全ての医療職の皆様に『ベッドサイドの小児神経・発達の診かた改訂4版』をお届けいたします.
1993年に故鴨下重彦先生の御発案で『ベッドサイドの小児神経の診かた』の初版が発刊されて以来,24年が過ぎ,改訂を重ね,改訂3版では,神経学的診察に加えて,子どもの診療に不可欠である発達の診かたにも重きをおいて改訂いたしました.この間,多くの皆様にご利用いただき,子どもの診療の幅も内容も変化しつつあることから,改訂3版の内容をさらに進化させて,改訂4版といたしました.改訂4版の主な改訂点は,新たに3名の執筆者に加わっていただいたこと,神経発達症(発達障害)を章として独立させたこと,機能性神経症状の章を新たに加えたこと,全体の内容を「診かた」に一層の重点を置いて執筆いただいたこと,です.
神経発達症(発達障害)は,その医療ニーズが増大していることから,小児神経専門医,あるいは小児科専門医のみならず,プライマリケアに従事される医師にとっても重要な診療対象となっています.さらに,療育に従事される職種の方々や保育や幼児教育,学校教育に従事される方々にとっても不可欠な知識となっており,本書がお役に立つのではないかと思います.
機能性神経症状は,神経学の診療が器質的疾患や検査に偏しがちな日本の医療において,その頻度が高いにもかかわらず真正面から患者の訴えを受け止めて診察が行われているのか,という思いから新たな章を設けました.これによって,検査に異常がなくても疾患名がつかなくてもそこにある神経症状に真摯に取り組む医療が広がることを願っています.
全体として「診かた」を重視して執筆をお願いしましたが,章によっては疾患の記載がないと分かりにくいものもあるため,疾患にやや重点を置いた章もあることを付記させていただきます.検査は確かに重要ですし,MRI画像が全てを語る診療も多くありますが,丁寧な問診と系統的な診察という「診かた」の重視によって,子ども達への診療が一層適切で質の高いものになることを編者と執筆者一同,心から願ってここに改訂4版をお届けいたします.
本書が研修医,専攻医,小児科専門医,小児神経専門医,内科医,総合医,家庭医,理学療法士,言語聴覚士,作業療法士,看護師,保健師など子どもを診る医療職を始め,保育士,教師など子どもに関わる職種の方々のお役に立つことを願っています.
2017年3月
編者代表 桃井 眞里子
目次
1.診察の基本
A.診察の手順
B.主訴と病歴聴取
C.家族歴聴取
D.既往歴聴取の基本
E.生活環境・養育環境などの情報を得る
F.神経学的診察の基本
G.診察用具
H.他職種との連携
I.小児神経診療に必要な書類の書き方
J.診察の記録
2.一般所見の診かた
A.全身所見
B.局所所見
3.新生児の神経の診かた
A.診察に必要な周産期情報
B.新生児の一般的診察
C.新生児の神経学的診察
D.早産低出生体重児の神経学的診かた
4.精神発達と機能の診かた
A.精神機能の発達
B.精神機能の臨床評価
C.精神機能の検査による評価
5.運動発達と機能の診かた
I.運動発達の診かた
A.粗大運動の発達
B.微細運動,協調運動の発達
C.運動発達の評価法
II.運動機能の診かた
A.主訴と問診
B.姿位
C.歩行
D.筋緊張
E.筋力
F.反射
G.麻痺
H.協調運動
6.反射の診かた
A.反射の診かたの基本
B.原始反射
C.姿勢反射
D.乳児摂食反射
E.深部反射と表在反射
F.病的反射
7.感覚の診かた
A.感覚の分類と経路
B.感覚の発達
C.感覚異常
D.疼痛
8.脳神経の診かた
A.嗅神経(I)
B.視神経(II)
C.動眼(III),滑車(IV),外転(VI)神経
D.三叉神経(V)
E.顔面神経(VII)
F.聴神経(VIII)
G.舌咽神経(IX),迷走神経(X)
H.副神経(XI)
I.舌下神経(XII)
9.不随意運動の診かた
A.小児の不随意運動
B.診察のしかた
10.脳性麻痺の診かた
A.脳性麻痺とは
B.病型別脳性麻痺の診かた
C.年齢別脳性麻痺の診かた
11.小脳症状の診かた
A.問診・診察のしかた
12.脊髄症状の診かた
A.脊髄の基本構造
B.脊髄横断面の局在症状
C.脊髄切断症状
D.脊髄高位診断
E.脊髄障害原因診断
F.脊髄損傷の合併症
13.末梢神経症状の診かた
A.末梢神経症状を疑うとき
B.末梢神経症状の分布様式
C.診断のための検査
14.筋症状の診かた
A.筋症状とは
B.診察のしかた
15.自律神経症状の診かた
A.自律神経とは
B.症候と障害の診かた
16.頭痛の診かた
A.小児期の頭痛
B.診察のしかた
17.睡眠障害の診かた
A.睡眠の発達
B.主訴と問診
C.身体所見
D.精神発達,精神状態の評価
E.睡眠と覚醒の評価
F.睡眠時の呼吸の評価
18.高次脳機能障害の診かた
A.高次脳機能障害とは
B.言語機能障害
C.行為・認知機能障害
19.精神症状の診かた
A.診察の基本
B.精神症状の診かた
20.神経発達症(発達障害)の診かた
A.自閉スペクトラム症(ASD)
B.注意欠如・多動症(ADHD)
C.限局性学習症(特異的学習障害)
D.運動症(運動障害)
E.チック症(tiC DisorDers)
21.機能性神経症状の診かた
A.機能性神経症状とは何か
B.主訴と問診
C.診察のしかた
22.髄膜刺激症候・脳圧亢進症候の診かた
A.髄膜刺激症候
B.頭蓋内圧亢進症候
C.脳ヘルニア
23.けいれんの診かた
A.発熱時のけいれん
B.無熱性けいれん
C.けいれん類似病態
24.意識障害の診かた
A.救急処置と問診
B.診察のしかた
25.小児の脳死判定
A.脳死判定の前提条件
B.実際の手順
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書籍情報
- ISBN:9784525285548
- ページ数:351頁
- 書籍発行日:2017年4月
- 電子版発売日:2019年2月20日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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