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- 新DS NOW 6 良性・救急疾患に対する標準腹腔鏡手術[肝胆膵脾・腹壁編]
商品情報
内容
肝臓・胆道・膵臓・脾臓・腹壁における良性疾患および救急疾患の手術について,操作の手順(Step)をイラストで示し,解剖のどの部分を操作するのかがわかるよう読者をナビゲート。手術のスタートからゴールまでの流れを示し,特に習得すべき手技には「Focus」マークを付けて詳しく解説している。アセスメントではQ&A形式にて若手医師が疑問を抱きやすい点について答え,コラムではその手術について議論のある点や筆者による手術への想いなどを記載している。若手外科医だけでなく,指導医にとっても教え方の参考となる書である。
あわせて読む → 「新DS NOW」シリーズ
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序文
序文
本書『新 DS NOW シリーズ』第6 巻ではテーマとして,「肝胆膵脾・腹壁における良性・救急疾患に対する標準腹腔鏡手術」を取り上げました。良性疾患に対する手術は,良性であるが故,合併症は極力少なく,機能は温存,より少ない在院日数,より早い日常生活への復帰が求められます。そのため,安全性を担保したより正確な手技,機転の利いた判断が必要となります。
肝嚢胞開窓術は,腹腔鏡手術ではより低侵襲に,また繰り返して行うことがより容易になり,患者さんには朗報であり,腹腔鏡のメリットが十二分に発揮できる疾患と考えられます。胆嚢摘出術は,腹腔鏡手術を初めて執刀したのがこの手術だった,という外科医が大多数だと思います。しかし,「たかが胆摘,されど胆摘」といわれるように,難易度には相当な幅があります。多くの症例を経験した指導医クラスなら,不慮の出血や術中損傷をすんでのところで回避し,肝を冷やした経験は必ずあるものです。また,重症の慢性胆嚢炎では腹腔鏡手術の引き際も重要なポイントになってきます。できるなら危険は事前に察知して避けるのが上策ですが,そういった点からも多くを経験されているエキスパートの先生方の手技,経験を本書より学び取って頂きたいと思います。膵臓,脾臓の良性疾患に対する手術は,鏡視下手術において術野をどう作るのかという点で悪性腫瘍の場合にも十分応用でき,またこの分野では,臓器温存も注目されており,手技は煩雑になりますが是非マスターしたい手術といえます。鼠径ヘルニアの手術は,以前はすべて前方アプローチ法でしたが,腹腔鏡手術が導入され大きく変化しました。高齢化社会のなか,益々ニーズが増えていくであろう分野で,再発率の低い合併症のない手術をマスターしなければなりません。
今回の対象のなかで,特に胆石症,ヘルニアは腹腔鏡手術の中で最も件数が多い疾患です。これらは,腹腔鏡手術の入門編ともいわれる手術で,全ての腹腔鏡手術手技の基礎を習得するために非常に重要なものです。エキスパートの先生方の経験と英知が凝縮したこの手術書が多くの若き外科医の先生方の手術手技習得のナビゲーターとして,また指導医の先生方のブラッシュアップの一助としてお役に立つことを期待しております。
最後に,大変お忙しいなか,編集委員の意図をお汲みいただき,お力添えいただきました執筆者の先生方に心から感謝致します。また,発刊にあたりご尽力頂きましたメジカルビュー社の担当諸氏にも御礼申し上げます。
2020年 5月
北川裕久 新田浩幸
目次
Ⅰ.肝臓 / 胆道
1. 肝臓
腹腔鏡下肝嚢胞開窓術 大塚由一郎 ほか
2. 胆道
急性胆嚢炎などに対する基本的な腹腔鏡下胆嚢摘出術 野村 良平 ほか
慢性胆嚢炎など高度な炎症症例に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術 梅澤 昭子
Mirizzi 症候群など胆管にまで高度な炎症が及ぶ症例に対する胆道修復を伴う胆嚢炎手術 飯田 敦 ほか
Ⅱ.膵臓 / 脾臓
1. 膵臓
低悪性度のIPMN などに対する腹腔鏡下脾合併膵体尾部切除術 橋田 和樹 ほか
低悪性度のIPMN などに対する脾温存膵体尾部切除術(SPDP:Kimura 法) 増井 俊彦 ほか
低悪性度のIPMN などに対する脾温存膵体尾部切除術(SPDP:Warshaw 法) 千田 嘉毅 ほか
2. 脾臓
脾機能亢進症に対する腹腔鏡下脾臓摘出術 長尾 吉泰 ほか
Ⅲ.腹壁
鼠径ヘルニア根治術① TAPP 法 松田 年
鼠径ヘルニア根治術② TEP 法 荒巻 政憲 ほか
腹壁瘢痕ヘルニア修復術 IPOM-Plus 法 嶋田 元 ほか
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書籍情報
- ISBN:9784758316552
- ページ数:250頁
- 書籍発行日:2020年6月
- 電子版発売日:2020年12月9日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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