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画像診断 2020年9月号(Vol.40 No.10)時系列から学ぶ中枢神経疾患の画像診断 -MR Retroscopy-
画像診断実行編集委員会 (監) / Gakken
商品情報
内容
*都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.1141-1149「CardiacCT. -心臓CTしましょう- 」は未収載となっております)."
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序文
序説
岡本浩一郎 石藏礼一
“MR retroscopy”!? MR撮像法かな? 新しい知識を熱心に求められる方は,初めて聞いた用語に焦りを感じるかも知れません.ご心配は無用です.画像診断医の多くは,既にMR retroscopyを実践されたご経験をおもちだからです.
“MR retroscopy”はMR angiography(MRA)やMR spectroscopy(MRS)などと異なり,正式な用語ではありません.診断のついた症例のMR画像をretrospectiveにreviewすることで,画像経過から早期診断の糸口や鑑別診断を学ぶという造語で,特別なMR装置シーケンスを必要としません.
今回の特集と同じような主旨で年1回開催されている神経放射線領域の研究会がMR Retroscopy勉強会(MRR)(共催:ゲルベ・ジャパン株式会社)で,今年10月で第20回を迎えます.
最近の学会・研究会の講演では,限られた時間で効率よくエッセンスを学べるように,特徴的な画像所見や鑑別診断のスライドが示されます.そのような知識は“水溶性”のようにすーっと入ってきますが,すぐ逆拡散して脳から去ってしまいます.一方,最善を尽くした画像診断でも最終診断が異なる,いくら考えても診断を絞り込めなかった例でも,診断が確定してみると診断に到達できる画像所見を十分評価できなかったなど,反省と苦渋の経験から得た“脂溶性”の知識があり,記憶に刻まれます.
“Retro”には,いくつかの意味があります.後から考えると診断に至る特徴的な画像所見が初期の画像に含まれていたり,追加検査や経過追跡の画像で当時の症状と一見無関係な画像所見が後日前面に出たりなど,診断後に見直し再考することでその手がかりが得られる画像を,じっくり自分の目でみて所見を掘り起こし,今後の診断の糧にするのが retroscopyです.
本特集号では,MRRでご発表された先生方に,読者がretroscopyできる珠玉の症例をお願いしました.1ページずつ納得いくまで考えながらお読みいただくと,教科書からは得ることのできない,実際の貴重な症例でこそ学べる実践的でかつ臨場感と迫力ある思考過程や関連知識を学ぶことができます.中枢神経系の画像診断では病変の局在と進展範囲が重要です.本特集では,病変の主たる部位別にいくつかの群に分けました.最初の例から順にお読みいただいても,興味ある1例を選んでお読みいただいても読後に納得でき,前後の症例も読みたくなる症例ばかりです.
さあ,MR retroscopyを始めましょう.
目次
特集
序説 ● 岡本 浩一郎,石藏 礼一
MR Retroscopy総論 ● 菅 信一
Ⅰ.正常? 異常?
1 悪性腫瘍で化学療法中の患者での頭痛 ● 藤井 宝顕,寺江 聡
Ⅱ.天幕上(大脳)
A. 脳実質内? 脳実質外?
1 Meningioma mimics ―先入観をもたずに読影しよう ● 豊辻 智則,赤澤 健太郎ほか
2 前頭部正中の嗅索と連続する腫瘤 ● 東 美菜子,門田 善仁ほか
B. 大脳白質
1 数年間で増大傾向を認めた皮質下白質病変 ● 清水 幸衣,原嶋 十考ほか
2 大脳白質病変 ―そのFLAIR 高信号は本当に慢性虚血性変化? ● 小路田 泰之,神田 知紀ほか
3 多発性硬化症の疑い ―多発性硬化症でよいですか? ● 木村 有喜男,千葉 英美子ほか
C. 大脳基底核・視床
1 両側基底核の異常信号 ―炎症? 腫瘍? ● 原田 太以佑,山㟢 康之ほか
2 緩徐に発育した両側視床病変 ―小児微小病変の経過観察は慎重に! ● 北原 左和子,井藤 隆太ほか
D. 側頭葉・大脳半球
1 改善しなかった辺縁系脳炎 ―mimicker ● 三浦 あづさ,藤原 政宏ほか
2 側頭葉内側病変術後に出現した腫瘤性病変 ● 戌亥 章平,黒川 遼ほか
3 半年前に原因不明の視神経炎の既往があり,突然の頭痛と右不全片麻痺を発症 ● 明石 敏昭,佐藤 志帆
4 脳幹を含む一側大脳の広範な病変 ● 東 美菜子
Ⅲ.天幕下(脳幹・小脳)
1 若年成人の単発性中脳結節状病変 ―脱髄性病変? 炎症性・肉芽腫性病変? ● 岡本 浩一郎,吉村 淳一
2 それって本当にアーチファクト?―肺サルコイドーシス経過中に複視・右外転神経麻痺を生じた症例 ● 豊辻 智則,三浦 寛司ほか
3 成人の中脳腫瘤性病変 ―予想外の経過をたどった1例 ● 藤原 政宏,富山 憲幸ほか
Ⅳ.脊髄
1 頸髄の変形と異常信号 ● 田岡 俊昭
2 頸髄症のフォロー中,複合的な病態と臨床症状の変遷を認めた1症例 ● 德丸 阿耶,齊藤 祐子ほか
Ⅴ.頭蓋骨,顔面(眼窩)
1 緩徐増大傾向を示した高齢者の頭部皮下腫瘤 ● 小久江 良太,海野 真記ほか
2 中年女性の眼瞼皮下腫瘤 ● 神谷 昂平,渡谷 岳行ほか
連載
すとらびすむす
転禍為福 ● 青木 昌彦
画像診断と病理
肺動脈内膜肉腫 ● 山﨑 康之,常田 慧徳ほか
ここが知りたい!
画像診断2020年4月号特集
「基礎から学ぶ肺癌診断」 ● 竹中 大祐,角 明子
CASE OF THE MONTH
Case of September ● 沖野 佳,山本 聖人ほか
The Key to Case of July ● 松岡 俊裕,北埜 玲美ほか
General Radiology診断演習
盾の両面をみよ ● 井上 明星
Picked-up Knowledge from Foreign Journals
肝細胞癌のMRI ● 岡田 吉隆
他科のエキスパートにお尋ねします−ここを教えていただけますか?
肝臓編 ● 山下 竜也,小林 聡
Webカンファレンス入門
Webカンファレンスを開催しよう! −知り合いだけなら怖くない−
● 池之内 穣,青木 茂樹
Refresher Course
CardiacCT. −心臓CTしましょう− ● 河野 淳,浦瀬 靖代ほか
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書籍情報
- ISBN:9784780905328
- ページ数:120頁
- 書籍発行日:2020年8月
- 電子版発売日:2020年9月30日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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