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- 救急救命士実践力アップ119
商品情報
内容
「問題集でありながら解説集」という”新しい”一冊
救急救命士国家資格の取得はゴールではありません。資格取得後から本当の学びが始まります。本書は救急救命士国家試験問題集ではなく、救急救命士という職業人のためにつくられた、今までにない”新しい”問題解説集です。
現場に必要な知識とスキルを問題で悩みながら学べ、図表つきの解説でわかりやすく理解できます。 119番通報を受け出動すると待ち受ける現場を再現し、五者択一式だけではなく、図示する問題、組み合わせを答える問題、穴埋め問題などバリエーション豊かな問題形式が順不同で119問並んでいるため、現場をシミュレーションしながら知識とスキルを磨けます。
問題は大きく、基本問題と応用問題に分かれていますが、問題ごとに領域別に分類されているため、領域を選んで学ぶことも可能です。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文
巻頭言
本書は現役で活躍中の救急救命士のために書かれた問題集である。救急隊員として活動するためには，国家試験対策とは違う観点から知識を整理する必要がある。たとえば国家試験には，疾患名を推測させる“病名当て”や，病態の理解を尋ねる問題がしばしば出題される。しかし，実際の現場で重要なのは別のことであろう，という趣旨で従来にないタイプの救急救命士用問題集を作ることとした。
救急救命士は，発症の状況（または受傷機転），自覚症状，基本的な身体所見を基に処置と搬送の内容を決め，限られた時間内に実施する。これは，病歴，身体所見，検査所見から病名，進行度，合併症を診断し，あらゆる治療法のなかから最適のものを選んで実施するという医師の診療行為とは似て非なるものである。
この点を踏まえ，本書では疾患名の判断や病態への言及を最小限とし，現場で得られる情報を基に具体的な対応法を尋ねる実践的な問題の作成を心掛けた。意外に大変な作業であり，日常的に行う試験問題の作成に比べて，多くの手間暇を要した。
問題数は119問で緊急通報用電話番号と一致させた。さほど多い数ではないが，国家試験では取り扱わなかった領域もある。受験対策用として見れば不備と思われるかもしれないが，日常業務の疑問に応えるという点では，これまでの問題集になかったものを多少なりとも付け加えることができたのではないかと思う。
問題の水準は平易を旨とした。文字数はなるべく少なくして図表をできるかぎり各問に付けた。図の多くはオリジナルであり，苦労した部分でもある。問題の形式は五者択一式にこだわらず，重要な主題については異なる角度から問い直し，より立体的な理解を図った。また，多くの実際の事例がそうであるように，正誤が明確に決め難い問題もあえて混ぜてある。これらはいずれも，本書を，学力の評価ではなく勉強の手段とすることを目的としたためである。
本書は順番に１問ずつ解いていってもよいし，気が向いたときに，たまたま開いたページを眺めてもよい。いずれにせよ，できれば何回か目を通されることをお勧めする。その過程で新たな疑問が湧き，読者自身でもっと調べてみようという意欲の高まりにつながれば，望外の喜びである。
平成31年１月
桂田 菊嗣
瀧野 昌也
目次
基本問題 Q&A 1～86
応用問題 Q&A 87～119
コラム
自転車用ヘルメット 183
誤嚥と誤飲 184
在宅療法とは 184
海水溺水と淡水溺水の区別は必要か 187
「士」と「師」の違い 191
縊頸と頸椎損傷 203
特定行為と医療事故 211
もっとも速い冷却法は何か 215
脊椎損傷と脊髄損傷 229
身体の冷たい心停止例では脳障害が出にくいか 233
胸部刺創か腹部刺創か 233
腹部の観察 237
呼吸困難を起こすのは肺の病気か 241
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書籍情報
- ISBN：9784892699726
- ページ数：256頁
- 書籍発行日：2019年4月
- 電子版発売日：2020年10月9日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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