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耳鼻咽喉科医のための診療ガイドライン活用マニュアル〈プラクティス耳鼻咽喉科の臨床 6〉

  • ページ数 : 376頁
  • 書籍発行日 : 2024年8月
  • 電子版発売日 : 2024年10月4日
14,300
(税込)
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商品情報

内容

聴覚・平衡機能障害,鼻副鼻腔疾患,口腔・咽頭疾患,喉頭疾患,頭頸部疾患など,耳鼻咽喉科の診療において必須となる領域,また,感染症や検査・手術に際して必要となる関連領域まで,幅広い診療ガイドラインをカバー.最新のガイドラインに即して標準的治療を示すのみならず,実地診療に即した応用例を解説する.著者の経験した症例を多数紹介.Appendixには診療ガイドライン等の入手先一覧を掲載.

序文

序文

日本医療機能評価機構EBM 医療情報部(Minds)によれば,診療ガイドラインは「個々の患者に対して最適な医療を実践するために参考とされる資料」であり,「診療上,重要度の高い医療行為について,エビデンスのシステマティックレビューとその評価,益と害のバランスなどを考慮して,患者と医療者との意思決定を支援するために最適と考えられる推奨を提示する文書」と定義されている.

本邦においても,厚生労働省の研究班や各学術団体によって,診療内容のばらつきの是正や治療法の均てん化,患者の生活の質や予後の改善,限りある医療資源の有効活用などを目的として,さまざまな診療ガイドライン・指針が作成されている.もちろん「すべての症例でガイドラインを遵守しなければならない」というわけではなく,個々の患者の治療方針は,患者の状態や患者・家族の意向などを考慮して検討すべきである.しかし,近年では,司法の場でも診療ガイドラインが引用されることが増えており,日常診療にあたり,関連するガイドラインを熟知し,ガイドラインから外れた治療を提案・実践する場合には,患者や家族にその理由を説明し,同意を得ておくことが求められる.一方,十分なエビデンスの蓄積がない新たな治療法については,まず臨床研究として実施することが求められるようになり,計画・実践するにあたって関連する倫理指針をしっかりと理解しておく必要がある.

しかし,耳鼻咽喉科・頭頸部外科には,耳科,鼻科,口腔・咽頭科,喉頭科,頭頸部外科とさまざまなサブスペシャルティーがあり,専門医であってもすべての領域の最新のガイドラインや指針を把握しておくことは到底できない.人を対象とした倫理指針も2021 年に一本化されたとはいえ,膨大な規則の中から必要な情報を取り出すことも難しい.そこで,本書では,まず1 章で,作り手を指導される立場から「診療ガイドラインの作成方法」を,続いて,臨床支援の立場から最新の医学系研究について解説していただいた.2 章から6 章では,聴覚・平衡覚,鼻副鼻腔,口腔・咽頭,喉頭,頭頸部外科の各領域の代表的な疾患・病態・治療法を取り上げ,エキスパートの皆様に,各テーマのかかわる診療ガイドラインの概要とポイントをお示しいただき,具体例をあげて診療ガイドラインの使い方をご解説いただいた.最後に,7 章では外来診療や周術期において必須の関連領域のガイドラインについて,第一線の専門家にご紹介いただいている.

本書が,皆様の明日からの診療における診療ガイドライン活用の道標となることを願っている.


2024年7月

神戸大学耳鼻咽喉科頭頸部外科学
専門編集丹生健一

目次

1章 ガイドラインと倫理指針

 診療ガイドラインの作成方法 (吉田雅博)

 臨床研究に関する倫理指針 (片山 宏)

2章 聴覚・平衡機能障害

A.中耳疾患

 急性中耳炎 (林 達哉)

 滲出性中耳炎 (伊藤真人)

 中耳真珠腫 (小森 学)

 鼓室形成術 (山本 裕)

 好酸球性中耳炎 (佐藤えみり,瀬尾友佳子,野中 学)

 ANCA関連血管炎性中耳炎 (森田由香)

 耳管開放症 (日下伊織,池田怜吉)

B.内耳疾患

 耳鳴 (神崎 晶)

 突発性難聴・急性低音障害型感音難聴 (伊藤 健)

 外リンパ瘻 (池園哲郎)

 若年発症型両側性感音難聴 (野口佳裕)

 新生児聴覚スクリーニング (大津雅秀)

 遺伝性難聴 (上原奈津美)

C.人工聴覚器

 補聴器 (石川浩太郎)

 骨導インプラント(Baha®,BONEBRIDGE®) (岩崎 聡,岡晋一郎)

 人工中耳 (山田啓之,羽藤直人)

 人工内耳(成人) (柿木章伸)

 人工内耳(小児) (山本典生)

D.めまい

 良性発作性頭位めまい症 (今井貴夫)

 メニエール病 (將積日出夫)

 前庭神経炎 (堀井 新)

 聴神経腫瘍 (大石直樹)

E.顔面神経など

 Bell麻痺/Hunt症候群 (萩森伸一)

3章 鼻副鼻腔疾患

 嗅覚障害 (近藤健二)

 アレルギー性鼻炎 (岡野光博)

 舌下免疫療法 (小町太郎,後藤 穣)

 鼻副鼻腔真菌症・アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎 (吉川 衛)

 急性鼻副鼻腔炎 (春名眞一)

 慢性鼻副鼻腔炎 (清水猛史)

 好酸球性鼻副鼻腔炎 (坂下雅文)

 内視鏡下鼻副鼻腔手術 (伏見勝哉,都築建三)

4章 口腔・咽頭疾患

 味覚障害 (任 智美)

 急性咽頭炎・扁桃炎 (宇野芳史)

 扁桃病巣疾患 (高原 幹)

 Behcet病 (吉岡哲志)

 口腔アレルギー症候群 (大澤陽子)

 顎関節症 (明石昌也)

 睡眠時無呼吸 (本間あや)

 睡眠時無呼吸の治療 (千葉伸太郎)

5章 喉頭疾患

 音声障害 (梅野博仁)

 痙攣性発声障害 (讃岐徹治,竹本直樹)

 吃音 (森 浩一)

 咽喉頭酸逆流症 (上羽瑠美)

 サルコイドーシス (松永崇志,鈴木正志)

 遺伝性血管性浮腫 (多田紘恵,近松一朗)

 嚥下障害 (兵頭政光)

6章 頭頸部疾患

A.唾液腺疾患

 Sjogren症候群 (東野正明)

 IgG4関連疾患 (高野賢一)

 耳下腺がん (多田雄一郎)

B.甲状腺疾患

 慢性・亜急性甲状腺炎 (伊藤 充)

 バセドウ病 (赤水尚史)

 甲状腺乳頭がん・濾胞がん・未分化がん (手島直則)

 甲状腺髄様がん・MEN (西原永潤)

C.頭頸部がん

 口腔がん (花井信広)

 上・中咽頭がん (安藤瑞生)

 喉頭・下咽頭がん (篠﨑 剛)

 上顎洞がん (小川武則)

 がん薬物療法 (渡邉 嶺,本間義崇)

 頭頸部がんに対するがん光免疫療法(頭頸部アルミノックス®治療) (四宮弘隆,丹生健一)

 リハビリテーション (古川竜也)

D.悪性リンパ腫

 悪性リンパ腫 (家根旦有)

 MTX関連リンパ増殖性疾患 (大月直樹)

7章 関連領域

 抗菌薬 (大路 剛)

 インフルエンザ (増田佐和子)

 新型コロナウイルス感染症 (木村百合香)

 内視鏡感染防御 (齋藤康一郎)

 肺血栓塞栓症 (森 健太)

 周術期の抗凝固療法 (高木妙子,木村丈司,矢野育子)

 造影剤の使い方 (神田知紀)

 輸血 (島田覚生,江木盛時)

 高齢者の薬物療法 (秋下雅弘)

 妊産婦・授乳婦への投薬 (神田昌子,熊澤惠一,大須賀穣)

Appendix 診療ガイドライン等の入手先一覧


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書籍情報

  • ISBN:9784521749587
  • ページ数:376頁
  • 書籍発行日:2024年8月
  • 電子版発売日:2024年10月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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